競技ダンスでは自分の過去は振り返らない



競技を長くやってると、

成績が低迷してくることがある。

 

頑張って努力しているのに、

思うような結果が出ない。

前は決勝まで行けたのに、予選で落ちてしまう。

 

そんな時、昔成績が良かったときのことを

思い出すことがある。

 

「あの時はどうやって踊っていたんだろう?」

「あの時と同じ練習をして、同じ精神状態に

なればまた勝てるようになるかもしれない」

 

でも、それはやめたほうがいいよ。

過去を振り返って真似しても、うまくはならない。

 

基本的に、過去は美化される。

実はそれほど上手に踊っていたわけではなく、

たまたまジャッジに好かれたとか、ライバルの

調子が悪かったとか、運が良かっただけ

かもしれない。

 

練習を続けている限り、明らかに過去よりは

上達している。下手になることは無い。

 

知識は増していくし、体も動くようになっていく。

昔よりも筋肉も付いているだろうし、以前とは

なにもかもが違ってるんだよ。

 

だから、過去は振り返らない方がいい。

真似をしてもうまくいかないよ。

振り返ったとしても「あの時は良かったな」

程度にしておくこと。

 

そういう時は、コーチャーや信頼できる人に

相談し方向性をはっきりさせ、

信じてやり抜くこと。

 

大事なのは「今」しかない。

今やるべきことをとことんやり抜くことが大事。

 

昔、野球選手にも同じことを考えた

人がいてね。

 

首位打者を一度取ったんだけど、その後は

ずっと成績が低迷していた。

 

それで首位打者を取った時のフォームを

もう一度身に付ければ再び輝けると考えた。

 

最新技術を使って当時の自分のフォームを

機械的に解析し、どこの筋肉をどう動かして

いるのかなど分析して、それを真似していたよ。

その番組はテレビで特集していたからよく覚えてる。

 

それで彼は再び首位打者になれたのか?

 

 

なれなかったよ。

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