競技会で勝つためには戦略が必要です。
2回の審査員研修で改めて感じました。
「良い踊りをしていれば審査員は必ず見てくれる!」
というのは間違っていないけど、
それだけじゃ足りません。
審査員に自分のダンスを見せに行けば
もっと勝てる確率が上がります。
例えば、
ある農夫が一生懸命おいしいカボチャを作ったとします。
手間ひまかけて、愛情を込めて作った美味しいカボチャ。
栄養もたっぷりとっているから味はピカイチ。
他のどのカボチャにも味では絶対に負けない!
というカボチャを農夫は山奥の
道路沿いの露天で販売していました。
一体、どれくらい売れるでしょうか?
まず売れません。
だって、そこでおいしいカボチャを売ってる
ことを知っている人はいないわけですから
たまたまそこを通りかかった人しか
見つけることが出来ません。
もしこのおいしいカボチャを売りたいのなら、
ブログで宣伝、フェイスブックで宣伝、
ツィッターで宣伝、新聞で宣伝、色んな所で
宣伝して知ってもらう必要があります。
競技ダンスも同じことが言えます。
一生懸命練習してきたものを見せて欲しいんです。
審査員の目に入るのは距離にしておよそ3mから5m。
この距離までいくと見てもらえます。
つまり、チェックが入る可能性が高くなるわけです。
この距離感が大事です。
逆に審査員にくっつきそうになるくらいアピール
しても近すぎて逆に見えないから(笑)
日曜日のクラス別競技会でA級選手の
スタンダードデモを見ていたら、
1分30秒の間に、フロアを2周しています。
クイックなら2周半できそうです。
これが競技会だったら単純計算で
審査員の目に2回入ってくることになります。
2回審査員の目に入れば、チェックが入る
チャンスが2倍になるということです。
だけど、目に入ってこないカップルは
本当に目に入ってこないんですよね・・・
残念ながら1曲の間1回も目に
入ってこないこともあります。
だから近くに来て踊って~。
スタンダードは移動しやすいから
ちょっと工夫したらできます。
ラテンでも移動できますよ。
ただ、ルンバは移動量が少ないから、
移動できるステップを入れるといいです。
例えばキキウォークとか、テレマークとか。
チャチャチャはフロア半周、サンバ、パソドブレは
動いてフロア1周を目指してください。
目次
フロアクラフトが鍵
フロアクラフトとは、
競技会の時にフロアをどうやって移動していくか、
どの部分でどのステップを使うのが効果的か?
を考えて作り上げることです。
実際の競技会では他に踊っているカップルがたくさん
いるから理想通りのフロアクラフトで踊ることは難しいです。
でも、行き当たりばったりのルーティンはよろしくないです。
突然、練習で踊ったことのないステップを踏んだらパートナー
はびっくりしちゃうよ。
踊り終わってフロアから出たらケンカ確定です(笑)
「ちょっと!!聞いてないよ!なんであのステップするのさ!!」
「しょうがないだろ!ぶつかって抜けて行けなかったんだから!」
よくある話です。
審査員が一方にいる場合
で、1つのパターンとして審査員が5人で、
フロアの一方にしかいなかった場合。
下図のように審査員の前でできるだけ踊ります。
矢印の軌道のように、審査員がいる方で踊り、
上の方の審査員がいない所にはあまり行かないようにします。
そうすれば、今までフロアを隅々まで使って1周しか
出来なかったルーティンが1周半は出来るようになります。
1周半になれば、審査員に見てもらえる回数も1.5倍!!
上の方に行った場合、審査員からは見えづらくなるので、
その場所は使わないスペースになります。
もちろん、LODはしっかり守って下さい。
審査員の前に行こうとするあまり、逆走してはいけませんよ。
という僕もデビュー戦の時、スローのスリーフォーラウェーで
おもいっきり逆LODに突っ込んでいったけどね(笑)
審査員がフロア全体にいる場合
審査員がフロア全体に平均的に立っている場合は、
種目ごとにスタート位置を変えます。
そうすることで1次予選から自分のダンスをすべての
審査員に見てもらうことが出来ます。
まとめ
競技会の時に、4種目とも同じ位置からスタート
するのは得策ではないです。
できるだけ多くの審査員に見てもらうことで、
チェックをもらえる可能性が上がります。
そのためには普段の練習から、
いろんな方向で始めることが必要です。
競技会場に行ってから
「教室で言えば、こっちが鏡で、こっちが玄関で・・」
なんて言っていたら一方向からしか踊ることが出来ない。
いろんな方向、会場でマルチに踊れるように練習です。
このフロアクラフトで増えるチェック数は
3チェックかもしれないし2チェックかもしれないし、
1チェックかもしれない。
でも、その1たった1チェックで涙を飲むこともあるから、
大事にしていくべきだと思います。
※競技会に関する記事はこちらにまとめています。
→競技会に関する記事一覧まとめ
コメント
マルチで踊ることは大事です。でも最初のクラフトは少し疑問です。あくまでも二人て決めたルーティンで踊ること。大事なのはぶつかったときに逃げるステップができること。場合によっては二三通りの。そしてまた止めたルティンから踊る。A級選手のクラフトを見て分析しました。Yの字に踊っています。分かりますか?図に示せればいいのですが、世界中の選手がそのように踊っています。でも最近のB級選手は逆走が多いです。ps-JDSFがルールを示さないのがいけない。ただLODに沿って踊れでは駄目だと思います。
金子ですさん、こんにちは。
おっしゃるとおりですね。
逃げるステップができれば問題ないと思います。
ぶつからないよう、うまくLODを回れるように
練習をしておく必要がありますね。
Y字を具体的に教えてください。リーダーに話しますので・・・