ラテンのコネクションを関節で作る



ラテンのコネクション

これは僕達も未だに揉める

ラテンダンスの永遠のテーマ(笑)

 

「押すな」「引くな」

 

いろんなことを試みましたね。

教科書には男性のリードの所に

”テンションをかける”とか”テンションを感じる”

って書いてあるんだけど、テンションって何?

 

テンション 【tension】
1 精神的な緊張。また、不安。「―が高まる」
2 (1の誤用から)俗に、気分や気持ちのこと。「朗報に―が上がる」「いつも―の低い人」
3 張り。張力。伸長力。「ロープに―をかける」
ハイテンション 【high-tension】
感情の高ぶった状態。また、緊張感の強い状態。「―で歌いまくる」

 

この意味から考えると3の”張り”が一番感覚に近い。

体に一定の張りを持たせるということですね。

 

この”張り”があればリードをしやすいのです。

フニャフニャのアームよりテンションの入ったアーム。

 

コネクションとは、相手と繋がっている関係性のこと。

関係性を作るのに必要なのがテンションですね。

そして、

 

テンションをかけてハイテンションで踊る(笑)

 

以前「コネクションをもっと強くしろ!」って習ったこと

があって、お互いに自分が立てないようなところまで体を

投げ出して踊る練習をしていたことがあるのね。

 

もう手を離したらお互いに後ろに吹っ飛びそうなバランスで。

腕にかかるテンションは相当なもので、疲労感も半端ない。

 

だんだん組んでいる左腕が痛くなり、痺れ出してきた。

 

次第に夜寝る時も左腕を下にして寝ることが

できなくなり、痛みで目が覚める。

 

「ちょっとやばいな」って思って整形外科に行った。

レントゲンを撮って見たら首の骨が詰まっているとのこと

腕で引っ張りあって踊った影響が首に出ていたんだね。

 

先生「じゃあ、首を引っ張りますから」

 

整形外科にはイス型の首引っ張りマシーンがあって、

上から太いベルトがぶら下がっていた。

 

「これに座るのか・・・」

 

なんだかちょっぴり恥ずかしかったけど、

ベルトを顎に巻いてひたすら引っ張る治療が始まった。

 

首を上にひっぱられながら、どこで道を間違えたのか考えた。

 

普通にダンスをしていて(競技だから普通じゃないけど)

こんなに体を痛めたのは初めてだ。

 

なにか原因があるはず。

 

いろいろ考えたけど当時はわからなかったので、

普段の練習ではコネクションを軽くし、そのコーチャーに

習う時だけコネクションを強くするというセコイ作戦にした。

 

今思えば、自分のバランスのない所でテンションかけながら

踊っていたのが良くなかったんだね。

 

優先すべきは自分のバランス。

安定した自分のバランスがあってからの

コネクションじゃないと期待した効果を得られない。

 

関節でコネクションを作る

 

コネクションは筋肉だけじゃなく、

関節で作ることも出来る。

 

関節で作ることで体の可動域も大きくなるし、

カップル間での動きの噛み合いも良くなります。

 

”関節でコネクションを作る”とは体を使いきったところで

自然にコネクションができるという感覚です。

 

まず、腕が必ず体の前になければならない、

という固定観念は捨ててください。

 

腕は体の後ろにも平気で動きます。

 

この画像はリカルド・コッキ&ユリア組の

コンティニュアスヒップツィスト中のスイブルする直前の写真です。

 

リカルドい

よく見るとユリアの右腕が体に対して

相当後ろにあるのがわかります。

 

ユリアの顔の向き、右足のトーの向き、

おへその向きから考えても、かなり右腕が自分の体の

後ろにあるのが見えると思います。

 

もし

「腕は何が何でも体の前になければいけないのだっ!!」

て考えていたらここまで体を回すことが出来ません。

 

筋肉をリラックスさせて関節でコネクションを

作っているからここまで体がしなる、

まり可動域がひろくなるんですね。

 

この時に女性は右肩の前面と、右の肩甲骨の下あたりに

ンションがかかってくるのを感じます。

 

それを開放することによって、ビュンと体を振って

シャープに動く事ができます

 

しかも筋肉がリラックスしているから男性のリードに

対しての反応がよくなるんですよ。

結果的に二人の動きはいい感じに噛み合ってきます。

 

関節でコネクションを作るのはユリアの動画が

とてもわかり易いと思います。

オープニングアクトのバリエーションに入るカウント4の時に

女性の右腕の上腕2頭筋付近が男性の右胸にぶつかってるし。

 

それだけ関節を楽にして体を振っているんですね。

関節でコネクションが作れるようになれば表現の幅が広がりますよ。

 
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