うちのダンス教室にはたまに
間違い電話がかかってきます。
朝、教室に行くと留守電に入っているんだよね。
内容からすると、たぶん毎回同じ人からきてる。
女性で自分の息子にかけているようだ。
息子の名前を言っている。
仮にタカヒコ君とする。
タカヒコ君は一人暮らしをしていて、
お母さんは気になっている様子。
「タカヒコ、冷蔵庫に食べ物を入れてきたからね」
こんなメッセージが入っている。
だけどここは福田ダンススクール。
タカヒコ邸ではない。
このメッセージをタカヒコに伝えたいが、
残念ながらその手段は持ちあわせていない。
多分、教室の電話番号がタカヒコ宅の
電話番号と似ているんだろう。
しばらくすると、またお母さんから留守電が
入っていた。
「叔母さんから〇〇をいただいたから
今度お礼を言っておいてね」
あぁ・・・お母さん・・・
このメッセージは届かないんだよ・・・
そして、今日のお昼にタカヒコマザーから
電話がかかってきた。
僕「はい、福田ダンススクールです」
マザー「保険証どこにあるの?」
また間違ってる。
今日こそはっきりと教えてあげるよ。
そしてこのすれ違いに終止符を打つ。
僕「ここは福田ダンススクールですよ」
マザー「は?何言ってんの。わたしだよ!!」
僕「?」
まさかの電話の相手は僕のパートナーでした。
だってさ、名前を言わないから
わからなかったんだよ。
普通、電話でいきなり「保険証」なんて言う?
絶対間違い電話だと思ったんだけどな。
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