「何か質問ある?」
「手のひらの使い方なんですけど、ルンバ的には上に向けた方がいいんですか?それとも下に向けた方がいいんですか?」
「どっちでもいいんだよ。大事なのは手のひらの向きじゃなくて、その手がどういう意味をもっているかだよ。相手に近づいて欲しいのか、相手に来てほしくないのか。そういう表現のほうが大事だよ。ところで好きな芸能人誰?」
「西島秀俊です」
「じゃあさ、彼が目の前にいてさ、来てほしい~って思ったらどんな手の表現になる?」
「えーと、こんな感じです」
「そうそう。もっと近くに来てほしいって思ったら?」
「こ・・こうかな?」
「あ、いいね~。手の向きが上だとか下だとかは関係ないよ。自分がどういう感情でその手を出しているのかが大事。感情が入っていれば、どんな向きでも大丈夫だよ」
「わかりました」
彼女は意識を変えることで、フリーアームが生きてきた。
今までは「形」でとらえていたものに、「感情」が
入ったことによって「踊っている手」になったんだね。
みんなが見たいのはこういうフリーアーム。
手のひらが上だとか下だとか角度がどうとか決めても、
そこに感情が何もなければ、面白くない。
感情が入ってくると手だけじゃなく、ボディや表情、
全身の形がいい感じに変化してくるよ。
※明日は競技会の仕事があるのでブログはお休みです。
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