踊っていて右肩をポンポン、と生徒さんに叩かれた。
口には出さなかったけれど、
右肩が上がってるよ、右腕で抱えてるから苦しい、
というサインだと思った。
プロデビューしてまだ2,3年目の頃だったかな?
新しく来た生徒さんで、すっごい上手な人がいたのね。
上手な人って組んだだけでわかるから、
ホールドした瞬間にかなり緊張した。
踊ってみたけど、自分が教えられそうな
ことはほとんどなさそう。
まだ知識も技術もない自分にとってはただ一生懸命
踊るしか無いと思った。
いいところを見せなきゃ、と必死に踊った。
目一杯体もストレッチして、目一杯足を開いて動いて、
レッスンでは僕のほうが汗だくになっていた。
なんで僕に習いに来たのかな?って思ったよ。
でもその頑張りが逆効果だった。
自分の持っている能力以上の自分を見せようと
無駄に頑張りすぎていた。
普段自分が練習しているものとは別のダンスに
なってしまい、自分でもちょっとしたパニックで
何をしているのかよくわかんなくなってた。
それで、右肩をポン。
恥ずかしくて顔から火が出そうだったな。
今の自分ならもうちょっと違うアプローチが
できたかもしれない。
できなかったかもしれないけど。
背伸びしてもあまりいいことは無いよ。
自分の能力を150%に見せるより、
今ある自分の能力を150%使ったほうがいいね。
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