A選手「ここのポーズはどうすればいいですか?」
前「じゃあこうこう、こんな形にしたら?」
新しくポーズを考える。
うん、なかなかいい感じにできた。
A選手のキャラクターには無いポーズだから
ギャップがあっていいよ。
彼もそれで練習していたし、特に違和感が
あるとは何も言わなかった。
――― 数日後 ―――
練習しているA選手をちらっと横目で見てみる。
「・・・・やってないなぁ・・・」
指導したポーズになっていない。元に戻ってる。
やろうとしてるんだけどうまくできていない、っていう
レベルじゃなく、あきらかに放棄しているレベル(笑)
僕の目から見れば、どう考えても以前のものより、
新しいポーズのほうがよく見えるんだけどね。
ハッキリ言えば、残念の一言。
指導にかけた時間はなんだったんだ?
彼の頭の中で起きている現象はこうだ。
「教わったけど、このポーズはいまいちしっくり来ないし、
なんだかちょっと恥ずかしい。他の人になんて言われるか
わからないしやりたくないな・・・。これで本当に
よく見えるのかな?前のポーズのほうがいい気がする。
どうしよう・・・」
”習ったこと”と”自分の感情”の葛藤の結果、
自分の感情が勝っちゃったんだね。
ここが分かれ目の一つだよ。
- 違和感がある
- 自分のキャラクターじゃない
- しっくりこない
こういったことに対してどれだけチャレンジできるか?
今まで見てきた中で伸びていく人は、
言われたことに対して素直にチャレンジしている。
素直というか馬鹿正直にチャレンジしているね。
チャレンジしていき、徐々に自分のものにしていく。
器用な人だと、僕の見てないところでは自分の好きに踊って、
僕が見てる時だけ習ったことをやってる選手もいる。
ま、それでもいいけどね(笑)
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