表現力があるダンサーは
素敵で魅力的に見える。
フリーアームをちょっと動かすだけでも、
雰囲気がブワーって出てるよね。
でも「表現」って具体的になんだろう?
抽象的でわかりづらい部分でもあります。
表現力には個人差があって、何をやっても
形になる人と、お遊戯みたいに手足だけ動いちゃう
人がいます。
表現力にはレベルがあるよ。
わかりやすく前掛け的に分類するとこうなる。
レベル0・・・何もしていない
レベル1・・・言われたことをやっている
レベル2・・・動作に感情が入ってくる
レベル3・・・見ている人を自分の世界に引き込む
それそれ説明していきます。
目次
表現力レベル0
レベル0の状態は「何も表現していない」状態です。
ただステップを踏んでいるだけで、そこに
「感情」とか「意思」がありません。
最初はみんなここから始まります。
今は表現力豊かに踊っている人たちだって、
最初からあんなに踊れたわけじゃありません。
誰でもスタートは表現力0なんです。
ここからレベルアップしていきましょう。
あなたにもできますよ^^
表現力レベル1
表現力レベル1は
「とりあえずこうしなさい」って言われたから
やっている状態です。
「ここで手を上げて」
「相手を見て」
などコーチャーに言われたことをやっているので、
なんとなく形にはなっています。
でも「何を意識しながらやっているのか?」という
感情がまだ無いので、表面的で薄っぺらく見えます。
本当に素晴らしい表現(レベル3)は、リアルに見えてそこに
疑いをはさむ余地がないんですね。
表現力レベル2
表現レベル2の状態になると、
動きに感情が入ってきます。
例えば、手を上げるときに、
「この手を見て欲しい」
「自分の方に来てほしい」
「手に入れたい」
など気持ちが入ってきます。
手を上げるというシンプルな動作をレベル1と
レベル2で比べて見ると全然違うのがわかります。
感情が入ってくると、表現がどんどん
リアルになってきて、魅力的になってきます。
表現力レベル3
表現力がレベル3はレベル2の
延長線上にあります。
例えば。
フィギュアスケートを見ていると、たまに
素晴らしい演技にグイグイ引き込まれて
いくことがあるよね?
画面にくぎ付けになって、時間が経つのを
忘れてしまうほど見入ってしまう時が。
これは踊り手の表現力のレベルがすごく高いからです。
レベル3はこれくらいの力を持っています。
そもそも表現力って何?
そもそも表現力とは何なのか?っていうと、
「そこに何かの感情・意思があるか?」
だと思うんだよね。
例えば。
フリーアームを動かすというシンプルな動作でも、
「手を上げろと言われたから上げている」状態は
表現しているとは言えないよね。
ただ手をポーンと上げているだけ。
そこに感情は見えない。
でも、
「指先からエネルギーを宇宙まで出そう」
「見ている人に向けてアピールしよう」
「目線と指先を合わせてみよう」
「相手の方を指さしてみよう」
という意思を持つと、何かを表現しようと
しているのが見えてくる。
言い方を変えると、筋肉に意思を乗せるとも
言えるね。
表現力の練習方法
ちょっと練習してみよう。
右手を横に伸ばしてみて。
伸ばした手の30cm先に、大好きなケーキが
置いてあると仮定する。
ケーキはあなたの大好物だから何としても食べたい。
食べたいって考えると「ほしい~~~」って
右手を目いっぱい伸ばすよね?
今、「ケーキを手に入れたい」という意志がある。
だから、見ている人には何かを表現しているように見えるんだよね。
「意志を持つ」ってことが表現のポイントだね。
表現力が高い人は常に踊りに意志を持たせている。
ここはこうして、あそこはこうして・・・
という風に動作が決まっているんだよね。
逆に言うと、何も意識していない部分がない。
何も意識せずに何となく動いているっていうことがない。
いろんな表現例を書いておくよ。
「離してほしい」
「こっちに来てほしい」
「こっち見てよ」
「このラインはどう?素敵でしょ」
感情を体で表現するのがダンスの面白さの一つ。
これは誰にでもできることだから、
「私には表現力が無いし・・・」
なんて落ち込む必要は無いよ。
誰にだって、意思はある。
動作に感情、意思を持たせて踊れば、
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