先日、ある生徒さんが練習相手の
男性にこういう要求をされたそうです。
「もっと骨盤をくっつけて!」
話を聞いて行くと、どうやらボディコンタクトに関する話で、
腰が引けているからもっと骨盤を前に出して
コンタクトしてっ、という意味らしい。
彼女は言われた通りに骨盤を前に出してコンタクトして
みたんだけど、踊りづらかった。
でも何度も言われるから、
本当に骨盤をつけるのか?と急に不安になって、
教室においてあるダンスビュウを読んで上手な人の
写真をみて確認してました。
そして、
「どの写真を見ても骨盤くっついて見えるんですが、
やっぱりそうなんですか?」と。
うーん。
その男性がどういう目的でそう言っているのか、
ちょっとわかんないけど、骨盤がビタっとくっついている方が
踊りやすいってことなんだろうか?
感覚として骨盤を前に出そうとすると股関節が伸びるよね。
そのままくっつけて動いたら股関節曲がらないんじゃない?
曲がらなかったら後退できないよ。
そしたらどんどん硬くなってきて
重くなっちゃうと思うんだけどな。
そういえば、
「実は男性は重いのが好きなんだよ!」
って話も聞いたことがあります。
重いものを振り回すのが好きなんだって。
なんとなくわかるよね。
重いものを振り回すとやった気がするから。
「うおりゃあ」って女性をブン回す。
気持ちいいのは男性だけ。
力任せに振り回される女性は最悪の気分です(笑)
だって女性も自分の足や体を使って踊りたいんですよ。
振り回されたくない。
話がズレちゃったけど、
僕は骨盤が前に出てきてギューって
押し付けられたら窮屈で動けないよ。
離れて自分で立ってって言うけどな。
ボディコンタクトをするなって言ってるわけじゃありません。
確かにボディコンタクトはあります。
ですが、その前にまずは一人でしっかり立てることが前提です。
立って自分のバランスでシャドウができること。
こっちを身につける方が先決です。
僕が今まで踊ってくれたコーチャーの中で一番驚いた感触は、
ホーキンスが世界チャンピオンだった頃のパートナーの
ヘーゼルニューベリー先生です。
僕が立ったら、とてもいい位置に入ってきてくれて、
僕の体の全てにジャストフィットする。
押し付けているわけでもなく引っ張っているわけでもない。
絶妙な距離感で触れている。
そして、手、ボディ、膝、どこの部分のテンションも均一。
例えるなら人の形をしたビニール容器に水が入っているみたい。
僕がどんな形になってもピッタリくっついてきてくれる。
すごい、すごすぎる。
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