審査員への不信感を感じる選手の皆さんへ

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競技選手は一つでも予選を上がりたい、

勝ちたいという気持ちでいっぱいです。

 

どうすれば勝てるのかを日々、試行錯誤して

研究して必死に練習をして競技に人生を

賭けています。

 

競技会で審査員がチェックを入れてくれなかったら

「なんで入れてくれないの?

あのジャッジおかしいんじゃないの?」

となるわけです。

 

僕も現役時代はチェックを入れてくれない

審査員に対してはそう思うこともありました。

 

選手だった時に経験したことで、選手には

「なんでこの審査になるの?」

という点についてお答えします。

目次

予選でチェックを入れていない選手に決勝で良い順位をつける理由

競技会の予選はチェック法です。

良く見えた選手にチェックを入れていきます。

 

踊っている選手が目に入ったときに

「よく見えたら」チェックを入れます。

「よく見えなかったら」他の選手を見ます。

 

決勝に自分がチェックを入れていない選手が

上がってくることはよくあります。

 

だからと言って6位をつけるとは限りません。

なぜなら決勝の生のダンスを見て判断するからです。

決勝メンバーの中で比較をして順位をつけます。

 

実は。

予選はよく見えなかったけれど、決勝のダンスが

良かった、というケースはよくあるんですね。

 

逆もあって。

予選はよく見えたんだけど、決勝はあまりよくない、

ということもあります。

 

ダンスはちょっとしたことで大きく変わります。

 

コーチャーのアドバイスで良くなったり、

パートナーと言い合いになって悪くなったり。

 

そうなると、予選でチェックを入れていた選手よりも

チェックを入れてなかった選手に良い順位を

つけることがあるわけです。

決勝で6位と1位の順位がついてしまう理由

同じ選手の順位が1位から6位までばらばらに

つくことはよくあります。

 

僕も経験があって。

表彰式を見て、自分の審査とあまりにも

違っていてびっくりしたんです。

 

一瞬、自分の見る目が無いのかと思いました。

 

でも。

「選手のどこを見てその順位をつけたの?」

と聞かれたら自信をもって答えることができます。

 

「○○が一番優れていたから1位を入れました」って。

 

もし「あの選手、いつも優勝するから上手なんだろうか。

よい順位をつけたほうがいいのかな」

なんて考えになってしまうと、

審査員の存在意義がなくなっちゃいますよね。

 

順位がバラバラになるというのは

逆に考えると、選手が思っているよりも、

決勝メンバーの実力に大きな差がないということです。

審査の公平性を高めるために

審査員は人間です。

ミスがないように最善を尽くしていますが、

どうしても見落としてしまうこともあります。

 

ミスをできるだけカバーして、審査の公平性を

高めていくために審査員は1人ではなく

多数いるわけです。

 

審査員がたくさんいることで偏った審査にならず、

平均値をとることができますよね。

 

審査の基準は決まっていますが、

みんなが同じ順位をつけることはありません。

 

各審査員が今までたどってきた道筋が違うからです。

 

価値観、好み、大事にしている部分、

誰一人として同じ人はいません。

 

もし審査員全員が同じ観点で審査をするのであれば

審査員は1人で済んでしまいます。

 

誰が審査しても変わらないわけだから。

 

でも。

1人ジャッジは怖いです。

 

僕が選手だったら1人ジャッジは嫌。

その審査員の審査観点に合わなかったら

落とされちゃうからね。

 

いろんな視点を持つ審査員が

たくさんいてくれたほうが嬉しい。

チェックをもらえるチャンスが増える。

 

結果に納得がいかない場合は、

その審査員に直接聞くのが一番良い方法です。

最後に

自分も1人の審査員として、今まで以上に

気持ちを引き締めていかないといけないと

感じています。

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コメント

  1. アマ選手 より:

    前掛け先生、ありがとうございます。
    仰る意味は良くわかります。

    ダンスの審査ってサラリーマンの人事評価に似てますね。
    概ねにおいては間違いはないんだけど、個別にみると疑問がいっぱい出てくる。
    全日本級の審査を見るとやっぱり自団体の選手優先だし、級別戦では自分の生徒優先が見え隠れする。
    習うのをやめたとたんチェックが入らないというのは普通のようです。
    人事評価でも「Aさんは常務と親しい」なんという疑念が出てしまいます。

    やはり疑われるような行動をされる方が一人でもあると全員に疑問符がついてしまいますね。

    単独審査をされた経験は少ないですが、選手にとって面白いと思います。
    全責任を負うのですから、いい加減なジャッジはできないです。
    審査員のほうがキツそうです。

    あとは老害でしょうか?
    前掛け先生のような若い先生の活躍を期待します。

    • 前掛け より:

      アマ選手さん

      ありがとうございます。
      審査員のお仕事、頑張っていきます。

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