僕は仕事柄、ダンスの競技会を
見る機会が多い。
年に10回くらいは見てるかな。
競技会に出ている人はほとんど同じ。
だから、見ているうちに少しずつ
選手の顔とダンスを覚えていく。
同じ選手でも、
「今回はすごくいいダンスをしている!」
「あれ?前回は良かったのに・・・」
って思うことがある。
ダンスは「生もの」だからね。
調子がいい時があれば、悪い時もある。
調子がいい時のダンスを毎回踊ることが
できるのが理想的だけどね。
どの競技会に出ても安定した成績を出せる人と、
ばらつきが多い不安定な人がいるよね。
安定しているのは、調子の波による
影響が少ないカップル。
言い方を変えると、調子が悪くても、
一定レベル以上のパフォーマンスが出来る。
勝ち上がって行ける底力を持っている。
底力が無いカップルは、調子が悪いと
もろに影響を受けて「全然ダメでした~っ」
てなっちゃうんだよね。
じゃあ、どうすれば調子の波を
減らすことができるのか?
答えは「考えた踊りこみをする」だね。
ここで○○をする!ってことを決めて、
何度も曲に合わせて踊りこむ。
繰り返すことで体に染み込んでいくから、
調子が悪くてもやることに迷わない。
だから調子による影響を受けにくくなるよ。
練習っていうのは、同じことを何度も
繰り返して身に付けることなんだよ。
曲のフィーリングで毎回やることを
変えるのは良くない。
例えば、その場で1回転するとしよう。
10回トライして3回上手くできたとする。
これは「出来た」に入らない。
むしろ「出来ていない」に入る。
何度も繰り返して練習をして、確率を
上げていかないと。
3回が4回、5回、6回・・・
と増えていくように。
10回やって10回成功したら、
「回転を身に付けた」って言えるね。
でも、大抵の人はそこまで頑張らない。
8回くらい成功したところで、
「もうできた!」ってなっちゃう。
あと少し頑張ればいいんだけど。
そのあと少しの積み重ねが、後から
大きな差になって出てくるよ。
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