「前掛け君は何を言っているんだ?
わからない。誰か通訳してくれ」
ってコーチャーに何度も言われたことがある。
僕の中で、はっきりとしないことで、
疑問に思っていることを聞いてみたんだけど、
それがうまく伝わらなかったんだよね。
伝わっていたのかもしれないけれど、
なんのための質問なのか、その答えを
得ることの必要性がわからなかったのかも。
人間の感覚というのは、
人によって全然違う。
1キロのダンベルを持って、
重く感じる人もいれば、
軽く感じる人もいる。
僕の感覚とコーチャーの感覚が
かなりかけ離れていたんだと思う。
僕から言わせれば、コーチャーの言ってる
話も通訳が欲しいほど難解だったし(笑)
お互いに、
「相手が何を言っているのかわからない」
状態だったわけ。
自分の望んだ答えは返ってこなかったけど、
それ以上に大事なことを教わっていたから、
「今の自分には必要ないことなんだな」
って考えるようにしたよ。
感覚をコーチャーに寄せていったのね。
僕よりもはるかにダンスが上手な先生だから、
自分から寄っていった方がいいと思った。
そしたら、いつの間にか気になっていた
質問は忘れちゃっていたよ。
そんなものだよ。