競技会は踊り出す前から審査されています。
フロアに入るところから見られているんです。
どういうところを見ているかを一言でいえば、
「堂々としているかどうか?」です。
迷っている人や自信のない人はフロアに入ってきた
時点で落ち着きがなく、オドオドしています。
戦う前に負けてます。
そういう人は踊ってもオドオドしています。
見なくてもわかります。
社交ダンスの競技会で迷いは禁物。
フロアに出たら絶対に迷ってはいけません。
「どこで踊ろうかな?」
も迷いの一部です。
フロアに入る前から決めておいて下さい。
迷っていることは簡単に見抜かれます。
見ている人には、ダンサーがどのような
心理状況かわかってしまうんです。
「あ、この人は集中しきれてないな」とか、
「今日はけんかしてるのかな?」とかね。
フロアに入る前から、するべきことを頭の中で
クリアにしておく必要があります。
やることをひとつに絞る
例えば競技会の時、
「今日はボディを引き上げて立って、
音楽を表現することと、笑顔で踊ること、
あと二人のセンターを意識して踊ろう」
と考えたとします。
この時点で意識しているポイントは4つ。
- ボディ
- 音楽
- 笑顔
- センター
自分の持っている集中力を100とすると
1つのポイントにかけられる集中力は
100÷4=25
マックス100の集中力のうち、1つのポイントに
使えるのはわずかに25になってしまう。
4つのことを同時にやろうとしてるんだから、当然といえば
当然ですけど、一つのことに関するパフォーマンスが低い。
1つのことに100の集中力をだすのと、
4つのことを25の集中力でする。
どちらが競技会ではよく見えるのでしょうか?
1つのことに100の集中力を出す方です。
なぜなら、
審査員が選手を見る時間はほんの数秒。
そこで、どういうことを意識して踊っているのかが
見えないと、評価しづらいのです。
客観的に見て、どういうことを意識して踊っているのか
はっきり見えるダンスが評価されます。
モヤッとしたダンスは評価もモヤッとします。
たとえば、
「今日はボディを引き上げて立つこと
だけ気を付けて踊る」
というように、たったひとつのことだけに集中したの方が、
自分の頭の中がクリアになります。
頭の中がクリアになれば、おもいっきり踊ることが出来る。
おもいっきり踊ることができれば自信ができる。
自信ができれば堂々としてくる。
本当に集中することは一つの事だけで大丈夫です。
結果的にはその突き抜けた一つが他のポイントも
引き上げてくれるのです。
あつい壁を突き破るのに、何本もの先の丸い
棒でつついてもなかなか破れませんが、
一本の研ぎ澄まされた鋭い棒で突けば破れる。
※競技会に関する記事はこちらにまとめています。
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