スローフォックストロットは滑らかなライズで踊る



スローフォックストロット。

 

一番最初にこの種目を習った時は、

「キツネが歩くように踊る種目だよ。」

・・・って教わった気がする。

 

フォックス=FOXでキツネ。

キツネが足音を立てずに歩くようすを表現する種目だと。

 

そういえば昔、 登別温泉でキツネを見たことがある。

雪がしんしんと降った冬の夜だった。

 

泊まっている部屋からふと窓から下を覗いてみると、

二階の庭園が見えた。

 

一面に綺麗に雪が降り積もり、真っ白。

庭の上に誰かの足あとがある。

 

狐の足跡

 

足あとはきれいなカーブを描いて続いていた。

よーくみると、4つあるから人間のじゃないな。

多分、キツネだろう。

 

ん・・?

足あとが一直線になっている。

こ、これは・・・!

 

フェザーステップじゃないか!!

 

真っ白な雪の上につけられたキツネの足あとが

男子のフェザーステップと同じ軌道を描いている!

 

狐の足跡

 

そうか!これだったのか!

キツネの動きからFOXTROTになったのか。

 

TROTには「早足」とか「急ぎ足」という意味がある。

つまり、キツネが早足で移動する様を

表現する種目だったんだ!!!

 

・・・・・

 

ってずーーーっと思っていたんだけど、

社交ダンス界で権威のある先生が

 

「キツネじゃなくって、フォックスさんて人が考えたんだよ」

って言っているのを偶然耳にしてしまった前掛けですが、

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

初心者には覚えづらい種目

何が正しい由来なのかいろんな

説があるスローフォックストロット。

初心者にはもっとも覚えづらいスタンダード種目。

 

なぜかといえば

足を閉じるところがないからステップの切れ目がわかんない。

 

ワルツやタンゴなら足を閉じるところが

あるから分かり易いよね。

 

スローはさらに足の出す場所が

インサイドとアウトサイドがあるから混乱する。

 

最初に習った時は、ほんっとに全然わかんなかった。

先輩の足踏みまくりだったもんね。

 

「こんな複雑な種目を考えたのは誰だ?」

って感じだった。

 

動きのイメージ

スローフォックストロットの動きは、

”ゆっくり上がってそのまま進んでゆっくり下りる”です。

 

昔、ピノ先生が絵を書いて教えてくれました。

彼はよく絵を書いてくれるんですよ。

 

その時書いてくれた絵はこんな感じでした。

 

スローのカウント

 

この図はライズの高さを示しています。

S(スロー)でライズをして、次のQ(クイック)は

その高さのまま移動し、次のQ(クイック)でロアします。

 

真ん中のQが長くなりすぎたのは作成ミスです(笑)

 

ピノ先生は言いました。

「飛行機がゆっくり離陸して、そのまま飛行して、

ゆっくり着陸するように踊りなさい」

 

やってみると離陸はしやすかったけど、着陸が予想外に難しい。

自分の足がついた位置よりもさらに向こうにロアしなければ

”ゆっくり着陸する”部分の表現にならない。

 

うまくいくと、今まで以上にスローフォックストロットの

フィーリングを出せた気がします。

 
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 社交ダンスへ

スポンサーコード

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ