サンバ音楽のリズムの種類とカウントの取り方



サンバのリズムは特徴的です。

何が特徴的かといえば、

踊るステップによってリズムが変わるところです。

 

これはサンバ独特のものです。サンバの曲をよーく聞いて

みると、たくさんの楽器が使われているのがわかります。

 

ワイワイガヤガヤしていて、お祭りみたいに

「わーっ!テンションあがるわー!」て感じでしょ?

 

お祭りの中から、ステップに合わせて、

いろんな音を拾って踊るのがサンバ。

 

サンバの音楽のリズムは4分の2拍子です。

基本的なリズムは「1a2」でそれ以外に

「SQQ」「123」があります。

 

ステップによってリズムは細かく分かれていて、

「12」「1a2a1a2」「SQQQQQQ]

「QQS」「SQQS」などもありますが、

この記事では最初の3つの代表的な

リズムについて解説します。

 

リズムが違うってどういうことかといえば、

ビートバリューが違うってことです。

 

ビートバリューって何?って言えば、音の長さのことです。

音の長さが違うということは、体重を乗せている時間も

違うってことです。

 

音の長さが違うということは、体重を

乗せている時間も違うことになります。

 

体重を乗せている時間の違いを表現することで

サンバらしい動きになります。

 

それぞれのリズムについて図解でわかりやすく

解説していきます。

サンバの1a2のリズム

まずは「1a2」のリズムから説明しますね。

最初の”1”の部分は音符が「3拍」あって、

次の”a”は「1拍」、最後の”2”は「4拍」あります。

楽譜で書くとこうなります。

楽サンバのリズム

こんな感じ。

図を見ると、”a”の部分が1拍しかないってことは、

音楽的に超短いステップ、と考えれれます。

 

「1a2」のリズムで実際に踊るとどうなるのか説明します。

「1」の部分は3拍あるので、足の裏全体に体重を乗せます。

aの部分は音の長さが1拍しかないので、ボールフラットで

体重を乗せることが出来ません。

 

フットワークはボールだけになります。

ボールで床にプレッシャーを掛けるわけですね。

 

「2」の部分は4拍あるので、

足の裏全体に体重を乗せます。

 

ポイントになるのは「a」の部分です。

aの部分は音の長さがとても短いので、どっしりと

体重をかける時間がありません。

 

その時のイメージとしては

”片足をちょっと怪我していて、痛くて床に付けない人”を

想像してみてください。

m[1]

イテテテ・・・

足が痛いから、長時間体重を乗せることが出来ないわけ。

 

片足が痛い場合、痛い方の足にはできるだけ体重を

かけないようにして歩きますよね。

 

「1a2」のカウントのステップの「a」の部分は、

片足を怪我しているイメージで、一瞬だけプレッシャーを

掛けて、次の足に体重を移すことになります。

 

比べて”1”の部分と”2”の部分は3拍、4拍と長いので、

しっかりとヒールまで体重を乗せる時間があります。

 

さらに1a2の部分はバウンスアクションが必要です。

 

バウンスとは、上下運動のこと。

膝や足首を使って、その場でリズミカルに

上下運動をしながら踊ります。

 

僕の感覚でいうと、バウンスはボヨンボヨンと

動いている感覚です。

 

バウンスアクションはサンバの最大の特徴で、

他の種目にはありません。

 

バウンスアクションを行うことで

サンバの音楽に乗りやすくなります。

 

このバウンスを先ほどの1a2のリズムと組み合わせると、

サンバらしい動きに見えてきます。

組み合わさるとこんな感じです。

2人はラテンの世界ファイナリストの

フランコ&オクサナ組ですね。

 

膝や足首の曲げ伸ばしがリズミカルに行われていますね。

バウンスを表現しつつ、1a2のリズムも表現しています

 

バウンスアクションが行われるベーシックステップは

サンバウィスク、サンバウォーク、ボタフォゴ、

クリスクロスボルタなどがあります。

 

SQQのリズム

次のリズムはSQQ(スロー・クイック・クイック)です。

”S”は4拍、”Q”は2拍です。

音符で見るとこうなります。

楽サンバのリズムSQQ

先ほどの1a2と見比べると、少し音の長さが

変わりましたよね。

 

SQQの部分のステップにはバウンスがありません。

そして、Qの部分が2拍あるので、先ほどの

「1a2」より、強いフットプレッシャーを

床に掛けることが出来ます。

 

スローの部分でしっかりと体重をかけ、

クイックの部分も体重を乗せていきます。

 

SQQのリズムを使うステップはクルザードウォーク、

クローズドロックスとかナチュラルロール、

リバースロールなどですね。

 

ほぼ均等な123のリズム

サンバの代表的なリズムの3つめは「123」

というカウントです。

 

「123」のリズムを使うステップといえば

プロムナードアンドカウンタープロムナードランです。

 

長い名前ですが、サンバでは欠かせないステップ。

男性と女性が入れ替わりながらフロアをダイナミックに

走るように動いていきます。

 

”1”が3拍、”2”が2拍、”3”が3拍となっています。

3拍と2拍を使い分けるって、めちゃめちゃ微妙な部分で、

よくわかんないよね。

3と2なんてほとんど変わんないし。

ぶっちゃけ”1””2””3”を、均等に踊って大丈夫です。

 

楽サンバのリズム123

123のリズムもバウンスはありません。

均等に踊るので、一歩ずつ床へのプレッシャーを

しっかりかけることが出来ます。

 

1歩ずつの音の長さがほとんど均等なので、

片足に体重を乗せている時間が長くなります。

 

その結果、他のステップよりもたくさん

移動することが可能になるんですね。

 

他のステップで123のリズムを使うのは

ローリング・オフ・ジ・アームを踊る時の女性の足です。

 

女性は回転を行うのでバウンスアクションを

することができません。

 

回転をする時にバウンスをすると、

軸がぶれてバランスが崩れて回りづらくなります。

 

社交ダンスでサンバの踊り方

サンバのステップのほとんどがバウンスアクションを使います。

バウンスが入ることで、音楽に合ってきますし、

サンバらしさを表現することができます。

 

バウンスアクションで降りる時は膝を前に出します。

上がる時には膝を伸ばします。

 

膝を曲げる際に、ボディを落とさないように

気を付けるのがポイント。

 

音楽を楽しんで、体全体を使ってリズミカルに

踊るのがサンバです。

 

「楽しい」感じを表現できるといいですね。

 

社交ダンスのサンバの衣装は?

サンバの衣装は、フリフリが付いたものが多く、

本場のサンバの衣装に似てる部分があります。

 

ただ、2人で組んで踊るのでブラジルのリオの

カーニバルで踊る時に着るような大きな羽は

ありません(動きづらいので)。

 

ですが、体を細かく動かすので動きがすぐに反映される

フリフリやフリンジがついた衣装が多いです。

※サンバに関する記事はこちらにまとめています。
サンバに関する記事一覧まとめ

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