全くの初心者を教えるのは、かなり神経を使います。
「どれほどの情報を伝えればいいのか」
「間違ったことを言ってはいけない」
「余計なことは言わずに本質を押さえつつもシンプルに」
三つ子の魂百までじゃないけど、最初に
インプットされる情報はかなりの影響力を持つ。
真っ白なキャンバスに色を付けて行くわけだから、
最初の色ってものすごい強烈に残るんだよね。
逆にいろんな色が塗り込まれていて、もう白いところなんて
全く残っていなくて、上から重ねて塗るしかない状態だと、
あまり影響力はないんだけど(笑)
とにかく、最初の影響力は大きい。
自分を思い出してもそう。
最初に習ったことは今でも覚えている。
ただ、今思えば若干ズレているところはあった。
最初に習ったことは「とにかく体を使う」ことだった。
体を伸ばす、捻る、大きく動く、早く動く・・
これは、完全に間違っているわけではないが、
初心者に教えるにはちょっと順番が違う。
土台のないところにいろいろと積み重ねても
大きな建物を作るのは難しい。
やっぱり基本の立ち方、音楽を理解しないとね。
学生の時は勢いのみで踊っていたよ。
だから、成績が落ちると何を練習していいのか
さっぱりわからなかった。
ウォークなんてしたことなかったし、基本の知識が無かった。
僕はプロになってから初めて
「片足に立たなければならない」ってことを知った。
恐ろしいよね(笑)
今までどうやって踊っていたんだろう?
まさに勢いONLY
ぶっちゃければ立ってなくても踊ることは
出来るんだけど、発展性がないね。
基本的な動作、知識の理解があるからそれを
応用していくことが出来てくるんです。
どうやったらわかりやすく伝えられるのか、
これからも考えていかないとね。