生徒さんとワルツのレッスンを
していた時のお話です。
ハイホバーからセイムフットランジになって
女性がキックするステップを踊ってました。
キックするステップはディベロッパーとも
呼ばれています。
このキックするときは男性とタイミングを
合わせることが大事です。
なぜなら二人でかみ合った動きをすることで
次のステップにスムーズに繋がっていくから。
でも、僕がリードするよりも早く
キックしちゃったのね。
「そこはもう少しゆっくりでお願いします」
「0.1秒早かったですね!」
・・・・
僕の言い方が悪かった。
誰でも「ゆっくり」って言われたら
時間的なゆっくりを考えるよね。
でも、キックで0.1秒ゆっくりにしても
2人の呼吸、タイミングは合わない。
0.2秒でも0.3秒でも合わない。
合わせるためには男性の動きを感じてから
動くことが必要なのね。
だから、僕の言い方は正しくは
「男性のリードが来てからお願いします」
だったね。
男性はリーダーで女性に何を踊るのか
伝えるのが仕事。
言い換えれば指揮者だよ。
指揮者が指揮をすることで、
演奏家は音を奏でる。
男性がリードをして女性がフォローして踊る。
リード&フォローのタイミングが合うと
二人が一つになった感じがして心地よいんだよね。
だから「早いですよ」と言われたら、
男性の動きを感じることに集中してみて。
二人の一体感を感じることができると思うよ。