人前で踊る機会があった時のお話です。
競技を引退したばかりのころ。
現役のころは毎日練習をしていたので、
いつでも身体が動く状態でした。
だから慢心があったんですね。
「そんなに練習しなくても本番になれば気持ちが
切り替わるからしっかり踊れるだろう」
と思って油断してました。
油断してあまり練習をしなかったんですよ。
いつもなら曲で本気で何回も踊り込むんだけど、
この時は軽めにしか練習をしていなかった。
そしたら。
本番に大変な事が起こったんです。
フロアに入り、音楽がかかって踊り始める。
あれ。
何かいつもと感じが違う。
身体が思い通りに動かない。
「動かそう」という意思が体に伝わらない。
足が開かないし、うまく回ることもできない。
まるで見えない鎖が体中に絡まってるみたい。
こんなはずはない。
自分はもっと踊れるんだ。
という気持ちはあるけれど、
体がついてこないんです。
これはヤバい・・・
ヤバいけどどうすることもできず、
残念な感じで終わりました。
こんなにも踊れなかったのは初めてだったので、
自分でも驚きました。
本番はいつもと環境が違うから、何か
精神的なものが影響したのかもしれません。
やっぱり本番を想定した練習を
しなくてはダメなんです。
この件で痛感しました。
「大丈夫。本番になれば踊れるだろう」
という甘い考えは危険です。
本番の前には十分な練習とリハーサルを
しておくことで身体も心も本番でしっかり
踊れる状態になっていきます。
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