「床を押して」
ってことを理解するのに、
かなりの時間を要した前掛けです。
なぜ時間がかかったのか?というと、
・床を押すことでどうなるのかわからなかった
・床を押した感覚がわからなかった
・フロアに立っている時点で床を押してると思ってた
っていうのが理由。
まず、床を押すことで自分の身体がどのように
変化していくのか?
床を押すことと、体を上に
伸ばすというのは同時に起きる。
どちらか一方だけだと、うまくいかない。
僕が一時期陥っていた失敗は、床だけを
押そうとしすぎて、下に下に~って体を
使っていたので、体がつぶれてたってこと。
コーチャーに「もっと背を高くしなさい」
って言われたけど、
「それじゃあ、床を踏めなくなるじゃん」
って思ってた。
今思えば、背を高くするのと床を踏むのは
まったく同じことなんだけどね。
正しく床を踏めていれば背は高い状態、
つまり体が引きあがっている
状態になっているはずなんだよ。
だけど当時の僕はそのつながりが
わからなかったから、言われても
ピンとこなかった。
で、あるとき。
別のコーチャーに床を踏むことについて
聞いてみたら、今までとは違うアプローチを
教えてくれえた。
それは。
まず、床に大きな布が置いてあるのをイメージする。
次に布の真ん中部分をつまんでスーッと
引っ張り上げる。
これを自分の身体に合わせて考える。
すると体が上にスーッと引きあがった
立ち方ができる。
この時に、足の裏に意識を持って行ってみると
床を押しているような、引き上げているような
どちらとも言えないような感覚がある。
どちらにせよ、床を感じて立っているよね。
これが「床を踏んでいる」感覚だよ。