昔。
北大競技舞踏部に「ニューヨークが世界一速い」
と噂される男がいた。
チャチャチャのニューヨークで手を上げる
早さが尋常じゃない。
あまりにも速かったので近くにいた人の服が
切れたという伝説が残っている・・・
って言うのはウソw
話を盛っちゃったけど、早かったのは本当。
ダンスそのものよりも
「ニューヨークが早かった」ということを覚えてる。
その時、僕はもうプロになって5~6年は
経っていたけど、彼のニューヨークの
早さには全然追いつけなかった。
彼の手を上げるスピードは
リカルドよりも早かったと思うよ。
スピードも競技会では一つの武器になる。
でもスピードだけに頼るのは危険。
なぜなら
「スピードは審査基準に無い」
から。
ここ重要。
スピードを出すなって言ってるわけじゃないよ。
出してもいいんだけど、必ず
満たさなければならない条件がある。
それは「音楽に合っているか」ってこと。
音楽に合ってないスピードは
残念ながら評価されない。
ジャッジしてると、たまにそういう選手を見かける。
一生懸命スピードを出して早く動いているんだけど、
音楽にあっていない。
音楽を聞いていないのか、聞こえていないのか。
ひどい場合には1拍近くズレてることもある。
「この動きが音楽に合えばな~惜しいな~」
って思うけど・・・・
早ければいいってもんじゃないんだよね。
音楽に合ってこそ意味が出てくる。
音の頭で形を作るように意識するといいよ。
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