踊っている人の目を見れば、どのような感情で
踊っているのか、大体わかります。
上手な選手は感情と表情を分けて使うことができるので、
「今日は調子悪いなー、疲れたなー」って思っていても、
外側に見える表情は生き生きと見せることができ、
「今日も絶好調だぜぃ!」と演技をすることができます。
俳優さんみたいですね。
感情は大抵「目」に出てしまいます。
「パートナーが重い」
「リーダーが踊りづらい」
こういった気持ちは表に出てしまうのね。
レッスンをしていても、その様子はよくわかります。
「今日は集中してよく踊れているな」とか、
「気が散ってるな~何か悩みでもあるのかな」とか感じます。
毎回同じテンション、気持ちで踊るのは大変だけど、
競技会の時は集中してない顔を見せないこと。
僕もそれで痛い目にあったことがあります。
その時は朝から非常に調子が悪くて、
何もかも空回りするような日。
踊っていても、全然しっくりこないし、
タイミングが合わない。
その時、不覚にも「踊りづらい」っていう表情を
顔に出してしまった。
これは自分でも意識があったけど、止められなかった。
そしたら、いつもの成績よりも格段に悪く、予選落ち。
かなり凹みました。
そりゃあそうだよね。嫌そうに踊ってる人なんて
見ても面白く無いもんね。
ダンサーは「演技」が必要です。
外人のトップダンサーは、フロアの外でお互いにものすごい
言い合い、ケンカをしていても、出番が来てフロアに
入って音楽がかかった瞬間に、一気にスイッチが切り替わる。
優雅な紳士淑女の顔になり、この上なく楽しそうに、お互いを
信じきっていて、本当に仲の良さそうな2人になれる。
さっきまで眉間にしわを寄せてギャーギャー
言っていた人とは別人のようになれます。
これです。
目が生き生きとしていないとね。
それ以降、僕は感情と表情を切り離す技を習得しようと
修業を積み重ね、キツくて辛くても、楽しく集中して
踊って見えるような魔法の眼力を手に入れました。
・・・って自分が思ってるだけだったりして(笑)
コメント
前掛けさんこんにちは。
いつも、楽しく、ためになるお話ありがとうございます。
ダンサーは演技が必要。
先生からいつもいわれます。女優にならないと、って・・
けど、すごく難しいです・・・
アイコンタクトの必要性はわかっているものの、照れてしまってうまくできません。
どうしたらよいのでしょうか・・
たぶん、これが少しでも克服できたら、ラテン頑張れそうな気がします。
yuyuさん、こんにちは!
ダンサーには演技が必要・・僕もコーチャーから
ずーっと言われてましたけど、難しかったですね。
アイコンタクトについてはこちらの記事をご覧ください。
→ラテンを踊る時の目線の決め方