今日のしくじり先生は前掛けです。
昨日の記事でちょっと触れた
「思い出しただけでも胸が痛くなる話」です。
それはオーダーした燕尾服の話。
まだプロになって5年目くらいだったかな。
燕尾を新調しようということになった。
たまたま、西部の大先生とお話しする機会があって、
その先生は関西の○○というお店で燕尾を作っていて、
そこがすごくいいから、と紹介してくれた。
僕は深く考えずに「じゃあそこで作ろう」って決めた
自分で採寸し←ここからすでに死相が出ている
書いて送ったよ。
んで、仮縫いができてきた。
着て動いてみて、鏡で見たり、パートナーに見て
もらって、チェックした。
でも二人ともどんな燕尾がいいのか、どんなラインが
出ればいいのかがよくわかってない。
自分たちなりにいろいろ考えて
「ちょっと大きいかな?」
という結論になった。
燕尾の知識がまるでない人たちによる仮縫い。
↑これで完全に終わった
出来上がってきた燕尾を僕は喜んで着てた。
そしたら競技会を見たコーチャーの先生が、
「前掛け君の燕尾小さくないか?」
「え?」
「今はダボッとしたのが主流だよ(昔だから)」
「ええー?この前作ったばかりなんですよ!」
「その大きさは君よりも一回り小さい人用だよ」
「・・・・そうなん・・・ですか・・?」
「あ~お金無駄にしちゃったねぇ・・・」
僕は泣きそうになりながら
燕尾服屋さんにすぐに電話して、大きくして
もらおうとしたけど、一度小さくした後だったから
生地があまり残っていなくて、少ししか
引き伸ばすことが出来なかった。
一生懸命対応してくれた燕尾服屋さんには
申し訳ない気持ちだった。
その時の燕尾の金額は今でも忘れられない。
37万円。
37万円をかけて謎の小さい燕尾服を作った前掛け。
精神的ダメージはハンパなかった(笑)
コーチャーの先生は
「新しい燕尾服を作り直した方がいいよ」
って言ったけど、そんなの無理に決まってるじゃん!
この燕尾だって分割にしてもらってるし、
まだ支払いも終わってないのに(´;ω;`)
もったいないし、悔しいから小さい燕尾着て
競技会にずっと出てたけどね。
教訓
衣装をオーダーするときは、必ずお店の人に
仮縫いしてもらいましょう♪
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