社交ダンスでは紛らわしいことに、
種目で
「スロー(正確にはスローフォックストロット)」
「クイック(正確にはクイックステップ)」
があって、それとは別にカウントで
「スロー(S)」
「クイック(Q)」
がある。
ちょっと混乱しそうだね。
で、カウントの方はスロー(S)とクイック(Q)以外に
エンド(&)とア(a)がある。
クイックとエンドは同じ意味なんだけど、
種目によって呼び方が違って来る。
例えば、タンゴ、クイックステップ、サンバ、ジャイブ
スローフォックストロットの場合は「クイック」という
カウントを使い、ワルツ、ルンバ、チャチャチャ、
パソドブレは「エンド」という言い方をする。
で、これらのカウントの違いはビートバリュー、
つまり「音の長さ」です。音符1個を基準に考えると、
- 音符4個・・・スロー
- 音符2個・・・クイック
- 音符2個・・・エンド
- 音符1個・・・ア
ってことになってます。
スローの意味は「ゆっくり」だから、ゆっくり踊って、
クイックの意味は「早い」だから早く踊る、
で大体あってるんだけど、ちゃんとした
意味があるんですね。
そして、「ア」は音符1個しかありません。
「エンド」と比べると半分だから、相当音の長さが
短いってことがわかりますよね。
この「ア」のカウントを使うのはサンバに多いです。
他にもチャチャチャのワパチャタイミング、
パソドブレのシンコペーテッドセパレーションの
左右に足をポイントする部分などで使われます。
スロー、クイック、エンド、アのビートバリューを
しっかり使い分けができるようになると、ダンスに
緩急やメリハリががついてきますよ。