ワルツのベーシックステップ一覧を解説します。
バリエーションステップはベーシックを
元にしながら構成されています。
ベーシックステップのタイミングを変えたり、
回転量を変えたりして作られるのがバリエーションステップ。
ですので「ベーシックを理解する」ということは
バリエーションを踊る上でとても大切です。
ワルツは日本語では円舞曲と言われるように回転が多い種目です。
ステップは足型(足形)と呼ばれることもあります。
目次
社交ダンス ワルツのステップ(足型)
日本語と英語で書いておきます。
- クローズド・チェンジ closed change
- ナチュラルターン natural turn
- リバースターン reverse turn
- ナチュラル・スピンターン natural spin turn
- ウイスク whisk
- シャッセ・フロムpp chasse from pp
- クローズド・インピタス closed impetus
- ヘジテーション・チェンジ hesitation change
- アウトサイド・チェンジ outside change
- リバース・コルテ reverse corte
- バック・ウイスク back whisk
- ベーシック・ウイーブ basic weave
- ダブル・リバース・スピン double reverse spin
- リバース・ピボット reverse pivot
- バック・ロック back lock
- プログレッシブ・シャッセ・ツー・ライト progressive shasse to right
- ウイーブ・フロムPP weave from pp
- クローズド・テレマーク closed telemark
- オープン・テレマーク・アンド・クロスヘジテーション open telemark and cross hesitation
- オープン・テレマーク・アンド・ウイング open telemark and wing
- オープン・インピタス・アンド・クロスヘジテーション open impetus and cross hesitation
- オープン・インピタス・アンド・ウイング open impetus and wing
- アウトサイド・スピン outside spin
- ターニング・ロック turning lock
- レフト・ウイスク left whisk
- コントラ・チェック contra check
- クローズド・ウイング closed wing
- ターニング・ロック・ツー・ライト turning lock to right
- フォーラウェーリバース・アンド・スリップピボット fallaway reverse and slip pivot
- ホバー・コルテ hover corte
上記ステップの動画はすべてここで見ることができます。
ワルツのベーシックステップはこれで全部です。
上から下に行くにしたがって難易度が上がります。
踊る時は上記のステップを組み合わせて踊ります。
各ステップはレゴブロックのように
組み合わせる事ができます。
組み合わせ方は様々で、自分で考えて自分だけの
オリジナルルーティンを作ることもできるんですよ。
例えば、
ナチュラルターン→バックウイスク
ナチュラルターン→スピンターン
ナチュラルターン→オープンインピタスアンドウイング
このような組み合わせが可能です。
ステップの次に続けることができるステップは
ある程度決まっていて、ワルツの教科書に
詳しく書いてあります。
ワルツのベーシックステップだけを使って踊っている動画です↓
上の動画で使っているワルツのステップを解説します。
1・ナチュラル・スピンターン
2・リバースターンの456歩
3・シャッセツーライト
4・アウトサイドチェンジ(PPで終わる)
5・シャッセ・フロムPP
6・ナチュラルターン
7・バック・ウイスク
8・ウイーブ・フロムPP
9・シャッセ・フロムPP
10・ナチュラルスピンターン
このステップを2回繰り返して踊っています。
ワルツのナチュラルとリバースの違い
ワルツのステップは右回り、左回りに分けられます。
右回りとは、右回転をしながら動いて行くこと。
左回りとは、左回転をしながら動いて行くこと。
初心者のうちは自分が右回転をしているのか
左回転をしているのかわからないかもしれません。
ですが、できるだけ理解した方がいいですからね。
なぜなら右回転と左回転では踊り方が違うからです。
社交ダンスでは右回転のことをナチュラルといい、
左回転のことをリバースと言います。
ワルツのステップ名を見てみると、名前に
「ナチュラル」とか「リバース」って入っているでしょ?
それぞれ右回転、左回転のことを指しています。
それではワルツのナチュラルターンの動画を見てみましょう。
男性も女性も右回転をしています。
移動しながら右に回転していますよね。
角度で言うと男性は最初の3歩で右に135度回転します。
それに対して、リバースターンは左回転をしています。
回転量はナチュラルターンと同じ135度です。
見比べてみてください。
どうでしょうか?右回転と左回転の違いが
わかりましたか?
ワルツでは女性は男性の右側に立っていますので、
右回転の方が踊りやすくできています。
左回転の方が少し難しいので練習が必要です。
理解できれば応用ができるので、もっとシンプルに
考えることができる部分が出てきます。
ワルツのオープンとクローズドの違い
オープンがつくとプロムナードポジションに開くということ。
クローズドとはクローズドポジションのままだよってこと。
プロムナードポジションやクローズドポジションに
関しては「社交ダンスのプロムナードポジションを改めて分析」の記事を読んでもらえば詳しく知ることができます。
なので、同じテレマークでも、
クローズド・テレマークはクローズドポジションのままで、
オープン・テレマークはプロムナード・ポジションで
終わるということになります。
※他の種目ではオープンの意味が違う場合があります。
その他のポイント
「フロムpp」とはプロムナードポジションから
ステップしてくださいねってことです。
2人で同じ方向に向かって進みます。
「アウトサイド」とは相手の右外側にステップすること。
ワルツで右足は相手の足の間にステップするのが
基本ですが、たまに外側にステップします。
外側にステップする際に、ボディが外れないように
注意しましょう。
「バック」は男性が後退すること。
社交ダンスでステップ名は男性の動きが優先されます。
男性と女性は向かい合って組んでいるので、男性が
バック(後退)する時に女性は前進します。
つまりバックウイスクは女性は前進から入ることになります。
「ターニング」とは回転しながら踊るということ。
ターニングロックはロックステップを回転しながら
踊ります。
先日書いたメダルテストはこれらの
ベーシックステップをほとんど網羅しています。
コツコツと続けることで覚えて行くことができますよ。
ステップ・フィガー・アマルガメーションの違い
社交ダンスではステップが複数個つながったものをフィガーと呼び、
フィガーが複数個つながったものをアマルガメーションと呼びます。
1曲分の決まったステップをルーティンと呼びます。
社交ダンスの競技会では「規定フィガー」があり、
みんな決まったステップを踊ることがあります。
日本インターナショナルダンス選手権では規定フィガーが
あります。ワルツの規定フィガーの動画を紹介しますね↓
選手全員が同じ規定フィガーを踊っています。
ワルツのステップの名前が書いてあるのでわかりやすいですね。
ワルツのライズでグラグラしないコツは?
ワルツの2の部分でライズをするとグラグラして
安定しないことがありますよね。
不安定な理由は「ボディの弱さ」
が考えられます。
ライズというのは足首だけで体を持ち上げるの
ではなく、ボディの引き上げが大事です。
ボディを上に引き上げようとすることで、
かかとが自然に上がってきてライズの状態になるんですね。
実際にやってみるとわかりますが、
ボディの引き上げによって出来るライズは
足首で作るライズよりもグラグラしにくいんですね。
ボディでライズするように意識してみましょう。
※ワルツに関しての記事はこちらにまとめています