世界チャンピオンとの差はちょっとしかないって



現役でバリバリ踊って競技会に出ていたころ。

 

JBDF北海道でコーチャーを呼んで、

レッスンをしてもらったことがあるのね、

 

コーチャーは鳥居先生カップル。

日本人唯一の世界10ダンスチャンピオンです。

 

鳥居先生はコネクションや立ち方について

わかりやすく教えてくれました。

 

いろいろ習った中で一番記憶に残ってるのは、

「君たちと世界チャンピオンの差は

”ちょっと”しかないんだよ」

と言われたことです。

 

この部分だけ聞くと、まるで僕たちが

3位か4位くらいに位置していて、

世界チャンピオンを虎視眈々と狙ってるって

勘違いをする人が・・・いるわけないか(笑)

 

一応、誤解のないようにぶっちゃけて

言っておきますと。

 

僕は世界どころか日本の大きな大会で

いつも1次落ち、2次落ちで、

良くて3次予選にいけるかな、ってレベルでした。

 

とてもじゃないけど世界なんて遠すぎる。

 

でも鳥居先生が適当なことを言うはずがない。

信念をもって話しているに違いない。

 

実は、言われたその時、

妙に納得できたんだよね。

 

「言われてみればそうなのかも」って。

 

同じ人間だし、身長も体重も骨格も

そんなに変わんない。

 

”ちょっとの差”というのが、うっすらと自分の中で

見えた気がしたんだよね。

 

世界トップ選手と自分の差って、

ものすごく大きく見えるんだけど、

実はちょっとしたことの積み重ね方が

違うだけなのかなって。

 

そう考えたら、自分の中で世界との差が

急に縮まった気がしたよ。

 

練習にも気合が入るようになった。

「あとちょっとでいけるかも!」

って思ったからね。

 

これは思考法としてもいいし、

指導方法としてもいいね。

 

遠くて大きい目標は見えにくいから、

どうやって行けばいいのかわからない。

 

でも、近くにある小さな目標は

”ちょっと”手を伸ばせば届く距離にある。

 

「君たちとファイナリストの差は

ほんのちょっとしかないんだよ」

 

って言われたら、

やれば行けそうな気がするでしょ?

 

この「気がする」って言うのが大事です。

 

気持ち、いわゆるメンタル面がダンスに

与える影響は大きいからね。

 

次回はその「ちょっと」を埋めるために

僕がいろいろ考えたことをお話します。

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