「ここはしっかりと体重を乗せて
音を一拍使い切るんだよ」
と言われたら、何を要求されているのかというと、
- 体重を乗せること
- 音を一拍分使い切ること
です。
それ以外の事は要求されていませんね。
ここで気をつけなければならないのは、
「どうすればできるのか?」
という思考にならないようにすること。
どういうことかと言えば、
「じゃあ、力を抜いたほうがいいんですか?」とか
「目線はこの方がやりやすいんですか?」とか
「手はどこにした方が乗りやすいですか?」とかの
手段に思考がいっちゃうってことね。
この時点で、最初の要求からずれ始めてる。
このずれは非常に危険で「力を抜く」ことで
うまくいったら、いつのまにか、
「じゃあ他のところも力を抜いてみよう」
という思考に移動していき、練習の目的が
さらにずれていく。
すると次のレッスンの時に
「何を練習してきたの?」ってことになる。
要求されていることは方法じゃない。
「体重を乗せること」「一拍使い切ること」
という目的。
この二つのことだけに集中すること。
その手段は考えなくていい。
どうしてもできない時には考えることが必要
になってくるけど、まずは言われたことを
素直にやってみる。
「体重を乗せる」「一拍使い切る」
これだけだよ。