プロデビューして間もないころ。
全日本ファイナリストのダンサーに
聞いてみたことがある。
「どうすればトッププロになれますか?」
なかなか思い切った質問。
実際に興味があった。
だってトッププロってあまりにもすごすぎて、
別次元の人に見えていたからね。
どうすれば自分もそうなれるのか
知りたかったし。
そのダンサーは少し考え込んだ後に
一言、こう教えてくれた。
「効率よく練習することだよ」
効率よく。
思っていたのと違う答えだった。
期待していたのは、
「1日10時間練習すればなれるよ」
みたいな量的なシンプルな話だったんだけど、
そうじゃないらしい。
まぁ、冷静に考えればそうだよね。
1日の中で使える時間は誰だって同じ。
休みの日ならわかるけど、平日に
10時間も練習できるわけがない。
ドラえもんの道具を使って1日を40時間に
伸ばすことが出来れば別だけど・・・
ついでに集中力が切れない道具と、いくら
踊っても疲れない道具が欲しい(笑)
例えば誰もが1日に1時間しか
練習できない世界があるとする。
こんな過酷な?環境下でも1年後には
上達がはっきり見える人と、
そうでもない人が出てくるんだよね。
その差は何だ?っていうと、
練習の効率の良さって話になる。
じゃあ、何が効率がいいのか?
どういう練習をすれば効率がいいのか?
っていうと、
「今、本当にやらなければならないことをやる」
ってことなんだよね。
何をやらなければならないかは、
分かっているよね?
レッスンで先生から何度も
言われていることがあるでしょ?
それだよ、それ。
それをしっかりと練習することが効率よく
上達していく方法なんだよね。
練習をしていると、つい目先のちょっとした
ことが気になって脱線してしまいがちなんだけど、
大事なのはそこじゃない。
そこは小さな問題で、もっと大きな
改善すべきところがあるということを
忘れてはいけない。
ここが非常に大事なポイントだよ~。
ただ練習量を増やしてもある程度までは
行けるけど、そこから先に行くのは難しくなる。
伸び悩んでいる人は、少し落ち着いて、
「今、何をする必要があるのか?」
ということを考えてみるといいよ。
きっと答えは自分でわかるはず。
なんならそれを考えるのに、1日練習を
休みにしてじっくり考えてもいいくらいだよ。
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